モロッコ サハラ砂漠メルズーガのベルベル人
2009-09-22


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今日も、J-WAVEのホームページ|に掲載の写真について。一番下の写真です。上記ホームページ内の「BON BOYAGE」の「BACK NUMBER」から2009.9.04.の「モロッコ マラケシュ」をクリックすると番組の内容もご覧いただけます。

サハラ砂漠は、モロッコの旅のハイライトのひとつです。この写真に写っているのは、モロッコ南東部のメルズーガという場所にある大砂丘で出会った、イブラヒムというベルベル人の青年。かなりのイケメンです(笑)。カタコトの英語で、砂漠にネズミがいることや、砂の風紋の説明をしてくれます。

ベルベル人とは、北アフリカのマグレブと呼ばれる地域の先住民族のこと。モロッコでは人口の3割を占めます。街で暮らしている人々もいますが、砂漠に住むベルベル人の民族衣装の特徴は、鮮やかなブルーの色。「ブルーの民」とも呼ばれることもあります。頭に巻いているのは長い布で、砂嵐の時には顔を覆って砂除けにします。

砂漠では、旅行者もベルベル人の住居と同じスタイルのテントに宿泊することができます。砂丘手前のホテルに大きな荷物を置いて、必要最小限のものと水を持って砂漠へと歩を進めるのですが、イブラヒムは、テントまでの2時間弱の間、ずっとラクダの手綱を引いて歩いてくれました。砂が音を吸収してしまうためか、ラクダのサクッサクッという足音以外は何も聞こえません。

途中、砂漠に沈む美しい夕日を眺めながら進み、テントに着く頃には暗くなっています。温かいミルクティーでひと休みしていると、熱々のタジンとモロッコパンが運ばれてきて夕食です。タジンについては、また別に機会に詳しく書きますね。食事が終わると、あとは寝るだけ。

「トイレはどこ?」と聞くと、「エブリウェア、アウトサイド」という応えが! 交替で、懐中電灯片手にテントの外に出かけていくんです!!

砂漠の夜の空は、新月なら流れ星が行き交う満天の星空、満月ならテントの影がくっきりと落とすほど明るい月の光。どちらもステキですが、初めて行ったときの新月の夜は特に印象的でした。南の島で美しい星空をたくさん見てきましたが、空気が乾燥しているからなのか、砂漠のほうが星の数が多く見える気がします。しかも、次々と流れ星が舞うのです。そのうち、空が明るくなるくらいの大きな流れ星が! 思わず声を上げてしまったら、テントの中から他の旅行者の方が驚いて出てきてしまいました(笑)。

翌朝は夜明け前に起きて砂丘に登り、朝日を望みます。砂漠の朝は、朝焼けしないんですね。赤くならずにうす明るくなり、朝日がポッと出てきます。乾燥していて水蒸気がないからなのだとか。

夜も朝も、砂漠でしか見ることができない、忘れがたい光景です。

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たかせ藍沙

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